2017.02.07
パンジーのブーケ・フォーカス!
こんばんは!先週に引き続き、青江です。
今日は先週まで開催していたパンジーのブーケ・フォーカスのご報告。
春の人気花材パンジー、
今年はぜひレッスンのテーマに、と思っていたのですが、
どのようにテーマにしようか考えていた今年のお正月。
たまたま見ていたテレビ番組にとっても大きなヒントがありました。
その番組は、BSでやっていたルーブル美術館の歩き方というようなもので、
効率の良いルーブルの歩き方を作品とともに紹介しておりました。
その中で、フェルメールの絵画「レースを編む女」をピックアップしていたのですが、
この絵画には絵の中でも手元に視線を集中させるように、
ピンボケ現象を意識した描き方をしているとのことでした。
具体的に言うと、手元の細かい針や糸の描写は精密に、
そこから離れた部分の描写は曖昧に描いているとのこと。
フェルメールの絵画はとても好きなのですが、
そうした見方をしたことが無くて、目から鱗だったのですが、
そこで、ピンと。
「パンジーの特徴である花弁の細かいディテールに
ピントをあわせたようにブーケを束ねたら面白いのでは!!」
そこからはすらすらとイメージがまとまって、
ディテールの細かいパンジーと、
同じようにふわふわした質感だけど模様のないスイトピーを使って、
ピンボケ現象をブーケに取り込むブーケを作ろうと思い、
そのニュアンスを一言で伝えるべく、
ブーケ・フォーカスとネーミングしてテーマにしてみました。
パンジーの色彩によって、いろいろなブーケが完成しました。
パンジーをぐっとまとめてフォーカスとして目立つように。
その周りを、使ったパンジーと同じ色彩で、
ただ、主張は少なく、漠然とした印象で束ねてみました。
お花の咲き方、枝の出方の難しいパンジーなので、
みなさん苦戦しつつでしたが、
自分の伝えたいことを理解した上で束ねてくださったように思います。
ブーケという1つの小さな作品の中でもいろいろな表現ができるなーと自分自身も思ったし、
クリエイティブであることを忘れないように、いろいろなヒントを見つけて
また面白い提案ができたらいいなーと思います。