2022.06.15
6月 ふと思い出す理科の授業とそっとフレッシュなシャクヤクのブーケ
こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
いよいよの梅雨入り。
雨は憂鬱ですが、一時の暑さがおさまりほっとする気もします。
店内ではもりもりなアジサイともくもくのスモークツリーが定番となり、
涼し気なドウダンツツジとともに湿気の多い店内に涼を運んでいます。
個人的に気分が上がるのが、
6月頃になると午前中、それまでは周りの建物に遮られていた日光が入りはじめること。
季節によって太陽の高さが変わることを実感しつつ、
小学生の時の理科の授業、
地球の傾きや自転・公転による季節や太陽高度などの理解におおいに苦戦したことを思い出し、今はテストもないから呑気でいいなーと、学生じゃないことを喜ぶ毎日です。
梅雨の切れ間、晴れた日には早起きをして、
営業終了時に店に取り入れた鉢植たちを
極力早めに外に並べて日光浴させてあげます。
お花が日光浴していると、「よしよし、光合成しているな!」と、
自分も花と一緒に深呼吸できる気分で、
また小学校の時の理科の授業が頭をよぎります。
この辺のことは得意だったなー。
10時、11時と時間が経つごとに影になってくるのですが、
少しでも長く日が当たるポジションを探して、
いくつかの鉢を陳列から飛び出した変な場所にポツリと置いてあることも。
うっかり忘れてそのまま営業時間にならないようにしなくてはなりません。
そんな独り相撲と自己満足な朝の陳列の末、
花達がその意気込みに応えようと、蕾を付けてくれた時の喜びはひとしおです。
そして、天塩にかけた花達をお買い上げいただけたときは、嬉しいような寂しいような。
でも、確実にうちのお店よりは良い環境に旅立ってくれるはずなので、
これからはもっと日を浴びて、元気でねー!とお見送りします。
いつかお庭で花を育てる時間も楽しめるような生活をしたいなーと思ったりする今日この頃なのでした。
さて、日常報告が長くなりましたが、今日は先日まで開催していた
シャクヤクのブーケレッスン第二弾のご紹介です。
前回のブーケと違い、今回は基本に立ち返って、丸いブーケロンをご提案しました。
「フレッシュ&ニュアンス」というテーマで、
瑞々しいイメージの白やフレッシュグリーンに
あえてセピアやベージュ、グレーなど少しのくすみカラーを入れることで、
元気で明るい印象に、少しの落ち着きや、優しい印象を加えてみました。
「ど・フレッシュ」というより、「そっと・フレッシュ」
といった印象は生活にも馴染みやすくてとってもおすすめですよ。
前回はピンク系のシャクヤクを選びましたが、
今回は白のシャクヤクがメイン。
白のシャクヤクも品種が多く、毎回2~3種ほどの品種を混ぜてご提案することで、
品種ごとの咲き方の違いを楽しむことができました。
微かな赤やピンクが入ることもあり、栽培環境で変化するこうした個性は面白いですね。
セピアやベージュのニュアンスカラーには、
バラやカーネーション、トルコキキョウなどが活躍してくれました。
グリーンには、ミントやカシスなどのフレッシュで明るいグリーンとともに、
銀葉グミやユーカリなど、少しグレイ味を感じるものを混ぜて、グリーンにもニュアンスを。
丸く束ねる上ではまっすぐなお花の方が形よく作りやすいので、
今回は極力まっすぐなお花を多く選びました。
とはいえお花にはワイヤーのようにピンとまっすぐなものは無く、
みんな微かに顔が傾いていたり、実はグネグネだったりします。
そんなお花の個性により、束ねた時に行きたがる場所が違ってきますが、
それを無視して、無理に丸い形にはめ込むのではなく、
個々のお花の得意な行き先をパズルのように組み合わせて形を作ることで、
花に居心地よく、負担なく束ねることができるし、
結果、手にも無理なく、自分が束ねやすくなります。
そんな小話を交えつつ、
お花の適材適所を意識して束ねることにトライいただいたのでした。
咲いたシャクヤクは頭が重くて大変だったかと思いますが、
みんないい感じに丸く束ねてくれて一安心、なレッスンとなりました。
今はまだ市場でもシャクヤクがたくさん出荷されていますが、
もうそろそろその季節も終盤。
ぜひ、まだシャクヤクを楽しんでない皆様は駆け足でお楽しみくださいね!
自分は2レッスンを終えて、シャクヤクを楽しみ尽くした気分だったのですが、
実はもう来年にやってみたいシャクヤクのブーケのイメージが出来てしまって、
ちょっとそれを試してみようかなーと、
やっぱりまだまだシャクヤクを束ねてみることになりそうな予感がしています。
jardin nostalgiqueでも、市場で良いシャクヤクがある間は入荷予定ですので、
ぜひぜひ、シャクヤクを探しに来てくださいませー!