2023.04.14
シャンペトルと揺れるブーケのよもやま話
こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
4月に入ってから、営業は少しゆったりしてきましたが、
お休みは母の日の企画、次のレッスンスケジュールの計画などに追われ、
考える作業で終わってしまい、少し間が空いてしまいました。
今日も午前中は母の日の仕入れをまとめましたが、
既に緊張感で心臓がキュッとなるような(笑)。
一番の目標は皆様からの想いのこもったお花を
全国のお母様に無事故でお届けすること。
そのために花や資材の正確な仕入れや作成スケジュールを立てることが必須です。
ほぼ計画はできましたが、まだもう少しの期間があるので、
しっかりチェックして、母の日のお花贈りに集中できるようにしたいと思います。
レッスンでは、先日まで
久ぶりにたくさんのお花を使ったシャンペトルブーケをご提案しました。
少し早く春から初夏へと移り変わったような今年の気候。
それに合わせて市場の花も、初夏の花がメインとなってきています。
気持ちの中では、「まだ早すぎるー!ほんとは5、6月の花なのにー!」
などと思っていたりしますが、
お花が暖かさを感じて、こうして咲き誇っていることの方が自然の真実であって、
ほんとは5、6月の花と思っている方が自然に反しているのかもしれないと思ったり。
というわけで、4月中旬に開催したシャンペトルブーケのレッスンではありましたが、
既に初夏の風情をまとわせて、伸びやかな草花で大きく作ってみました。
最近は風が通るような印象の中でも、
ブーケの中にまで風が通るような、
ごくエアリーなブーケが人気な気がします。
(前回のコラムで紹介したワルツのブーケのような)
全体として調和したブーケでありながらもお花1本1本の魅力が強く表現されていて、
手元に近い部分まで空間がたっぷりなので動作や風とともに揺れ動きますが、
それによって強調されるのは、個々のお花の魅力。
しなやかさや柔らかさだったりする気がします。
「風が吹いて揺れてるあの花、素敵ー!!」という感じ。
それに対して、シャンぺトルブーケは、
しっかりとブーケらしい密度がありつつ、
その周りに風を感じるような印象が魅力だと思っています。
実は、手元付近は結構ぎっしり。
たくさんの植物で構成される風景のような風情を
たっぷりの花で密度をつくることで手の中に構成したいです。
ただ、そのブーケと空気の境界に
自然の中に見つけられるような凹凸を持たせてあげることで、
花と花の重なりの中で花が揺れ動き、まさに風景の中の風を感じることが出来ます。
「揺れる花に感じる風...素敵ー!」という感じでしょうか。
風があって揺れるのか、
揺れに風を感じるのか・・・
その辺を意識して
同じように揺れるブーケでも
整頓して表現を変えている気がします。
それプラス、自分のちょっとしたシャンペトルのこだわりは
一目してすべてのお花が見えないように前を作らず、
四方見の構成で丸く作ることもあります。
前から見た時に気付かなかったお花にぐるりと回って気付いた時の感覚は、
お散歩していたら知らないお花を見つけたような、自然の中のときめきです。
そんなこんな、自分の個人的な解釈を書き出すときりがないのですが、
今の時点で思うことをいろいろ書いてみました。
自分はエアリーなブーケも大好きなのですが、
シャンペトルは特別な存在で、
自分に、ジャルダンノスタルジックというお店をオープンするイメージを作ってくれたブーケなので、
いつも自分の軸として持っていたいなーと思います。
また夏にもシャンペトルブーケのレッスンを開催することにしたので、
どんなブーケになるかなーと、自分自身がとても楽しみです。