2023.12.14
2023年の2つのリース
こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
今年の冬はジグザグな気温と言われるように、
急に暖かい日もありましたが、ここ数日は一気に寒さが増してきました。
いつも行っている大田市場では10日に松市、17日に千両市があります。
このコラムを書いている今はまだ、千両市後の市場に行っていないのですが、
明日朝の市場は、今までに並んでいた松に加えて千両が並び、
より年末感が増しているのだろうなーと、
わくわくする心のゆとりもなく、正直胸がキュッとなっています。
やはりこの時期の仕入れは、毎年とても気が張っていて、
不足、過剰なく仕入れることを考えると、顔がこわばってしまうこともしばしば。
まずは明日の仕入れ、良い千両に出会えますようにー!
と、もうなんだか年末づいているのですが、
今回のコラムではクリスマスにちなんで開催した、今年のリースレッスンの作品をご紹介します。
毎年、個性の違う2パターンのリースを考えているのですが、
昨年、ややしっとりめのリースをご提案したこともあって、
今年のリースは1つはワイルドに、1つはかわいい定番にしてみました。
まず、最初に開催したのは、
「プリミティブ&アボリジナル」というテーマ。
この夏にオーストラリア・メルボルンへ旅行した際にたくさん鑑賞したアボリジナルアート。
鮮やかな色彩や、象徴的なモチーフはもちろん、生物をレントゲンのように透かせて描く
レントゲン画法やドットの表現が特徴的でした。
オーストラリア原住民であるアボリジナルが、
自然と共に力強く生きている様子も知ることができて関心が高まりました。
今回のリースはそこで感じた印象をそのままに、
プリミティブ(原始的)な風情と、アボリジナルな要素を織り交ぜつつ、
クリスマスを盛り上げるような華やかさを併せ持つようなテイストでご提案しました。
アクセントにしたのは、メルボルンのマルシェで購入した布。
この布に出会った瞬間、「クリスマスリースに使おう!」と、真剣に品定めして、
数種の布を選んだのでした。
最初は怪しい観光客の我々を遠くから眺めていたマルシェのおばさまが
滞在時間が長くなると次第に「お、あの旅人は本気だな!」とばかりに、
徐々に真剣に接客してくれたのを思い出します。
こうしてアボリジナルアートがデザインされた布は端切れにして、
植物に馴染ませます。
オージープランツやネイティブフラワーなど、
力強い印象のお花をたくさん用いて、
ぴょんぴょんと飛び出したラフさも魅力な、
個性的な作品になりました。
第二弾は、
souvenirs d'enfance(スーブニール ダンファンス)というテーマ。
フランス語で、おしゃれな印象にしてみましたが、子供の頃の思い出という意味です。
大人になり、いろいろなクリスマスがあったなーなんて思い出しますが、
子供の頃のクリスマスは、みんなでケーキを食べたり、
サンタさんが来るかなあとわくわくしたり、どこかあたたかな、ほっこりする一日だったように思います。
そんな、子供の頃のクリスマスへの扉をあけてくれるような、
ザ!クリスマス!ともいえるようなリース。
温かな暖炉の火の光をイメージするオレンジ~赤のたくさんの自然素材を用いて、
ほっこりあたたかな印象を大切に色や素材を選びました。
ふんだんなドライフラワー達からは、素朴なぬくもりを感じ、
ドライオレンジの香りに、ちょっと食欲もそそられて。
普段のリースは巻き上げて完成!なのですが、
このテーマにおいて大切にしたのは、作成した後で飾り付ける時間。
飾り付けるって、とっても楽しい作業だったなーって、思い出してもらえたらいいなーと思って、たくさんのオーナメントをご用意しました。
鍵のオブジェには、子供心への扉を開いてほしいなという願いを込めて。
誤算だったのは、あまりに飾り付けがありすぎて、
なかなか全部のっけられない!と悩む方が多かったこと!
9月から調子にのって集めた成果が多すぎました!
でも、こうして今年も2つのリースレッスンを楽しく終えて、
今頃、それらを飾ってクリスマスまでの時間を皆さんが楽しんでいるのかなーと思うととっても嬉しく、
今からまた来年はどんなリースにしようかなー、なんてわくわくしてしまうのでした!
今年のコラムはおそらくこれで最後かなーと思います。
ここからはお店の営業に集中して、無事に年末の営業を終えることを目標にがんばりますね!
このような日々の徒然なコラムをお読みいただいている皆様、
今年も1年お付き合いいただきありがとうございました!
来年もまた、マイペースに書いていけたらと思いますので、
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
皆様も寒さにお気をつけて、
良いクリスマス&お正月をお迎えくださいね!